平成19年度まで国土交通省の提唱する「基幹技能者の確保・育成・活用に関する基本方針」を踏まえ技能開発計画を策定し、その後国土交通省令第3号建設業法施行規則の一部を改正する省令(平成20年1月31日付)として、登録基幹技能者講習を運営実施する団体として平成20年12月12日に全国コンクリートカッター工事業協同組合(現ダイヤモンド工事業協同組合)が第17号として登録されました。それに伴い平成21年5月23・24日に国際能力開発支援センター(研修施設)(財)海外職業訓練協会(OVTA)にて「平成21年登録切断穿孔基幹技能者講習」が実施され現在にいたっています。
建設現場において技能者の果たす役割は極めて重要であり、特に近年においては、熟達した直接施工能力はもとより、段取り・取りまとめといった作業管理や現場管理技術者との連絡・調整・提案業務を担い、部下の指導育成にあたる上級職長、すなわち登録基幹技能者の存在が強く求められ、国土交通省では、建設生産において登録基幹技能者を専門工事業における主任技術者の中核的役割を担うものとして位置づけ、制度の推進を図るとともに、登録基幹技能者制度推進協議会を設立してその活用を図っています。
登録切断穿孔基幹技能者には下記のような役割が期待され、切断穿孔の最高資格者として位置づけています。
(1) 技術者に対する現場の状況に応じた施工方法等の提案、連絡・調整
(2) 前工程・後工程に配慮した他業種の基幹技能者(職長等)との連絡・調整
(3) 作業を効率的に行うための技能者の適正配置、作業手順・作業方法の構成
(4) 切断穿孔工事の品質・安全・工程管理等に係わる作業管理、現場技能者に対する施工の指示・指導
また一般財団法人建設業振興基金より基幹技能者ガイドブックが発刊されました。
|